2019年10月3日 第40号

 ジャスティン・トルドー首相が学校教師時代に顔を黒く塗りコスチュームを着てイベントに参加している写真をアメリカの雑誌社タイムに提供した男性が、自身は無党派であるとの声明を9月28日に発表した。

 写真は、トルドー首相がブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市にある私立学校ウエストポイントグレイ・アカデミーで教師をしていた2001年に行われたイベントに参加した時のもので、中東の物語に出てくるキャラクターを真似たコスチュームを着て顔や手を黒く塗っていた。首相は当時29歳。政治にはかかわっていなかった。

 この写真がタイム誌に掲載された後、トルドー首相は何度も謝罪、その後、これ以外にも同じような写真がカナダのメディアから公開された。

 これでトルドー首相と自由党の支持率が下がり、ただでさえ厳しい選挙戦を強いられている自由党に大きな影響があったことは否めない。

 しかし、この写真をタイム誌に提供したマイケル・アダムソンさんは声明を発表し、自分は特定の政党とかかわったことはないし、無党派であると説明。さらにタイム誌から報酬も受け取っていないとし、カナダ国民には知る権利があると思ったからと提供した理由を説明した。

 

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