2019年10月3日 第40号
選挙戦が佳境へと入る中、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でリードを広げたい保守党は同州コキットラムで9月28日に選挙活動を行い、選挙で政権を取ればジョージマッシー・トンネルの改修工事をすると州民に約束した。
マッシートンネルはBC州南西部に流れるフレーザー川の下を通るトンネルで、リッチモンド市とデルタ市を結んでいる。しかし3車線しかない南北に通る道路は常に交通渋滞を引き起こしている。
そのため、BC州の選挙でも選挙争点となることが多く、BC州の2017年選挙では自由党がトンネルに代わる片側5レーンの橋を建設する計画を発表したが、政権を取ったBC新民主党(NDP)はこの計画を白紙に戻し、2020年秋までに新しい計画を決定すると発表している。
トンネルは1959年7月15日に開通して以来、すでに60年が経っている。当時は交通量も少なくフレーザー川の下を通るトンネルは目新しく、話題にもなったが、現在は老朽化した上に交通量が増加し、交通渋滞を引き起こすほか、危険が伴うとの州民の意見も出ている。
関係する周辺市や先住民族はホーガン州首相に早急な対策を求めている。
保守党シェア党首は、渋滞解消のためにも「早急に必要とされるプロジェクトだ」と語り、渋滞が解消するだけではなく、それによって家族で過ごす時間が増えるために必要と語った。