2019年9月12日 第37号
カリブ海のバハマやアメリカのフロリダ州などに大きな被害をもたらした大型で強い勢力のハリケーン「ドリアン」が、7日にはカナダ東海岸州を直撃した。ノバスコシア(NS)州、プリンスエドワード島(PEI)州、ニューブランズウィック(NB)州で大きな被害が出ている。
3州合わせて最大で約50万戸が停電となり、早急な復旧作業が続いている。また木が倒れたり、家屋などが壊れたりするなど、ドリアンの影響は3州で大きくなっている。 NS州ハリファックスの電力会社は、完全復旧には数日かかるとしている。8日朝の時点で約40万戸、同州の約80パーセントで停電したままで復旧にはしばらく時間がかかる見込み。
PEIでは約75パーセントで停電したままで、NBは約8万戸で被害が出ている。直接ドリアンの通り道ではなかったケベック州でも約7000戸で停電している。
ドリアンはアメリカ東海岸から北上し、カナダ東海岸のNS州サンブロに上陸した時には勢力が衰えていたものの、上陸直前にはカテゴリー2の勢力があり、最大で風速時速160キロメールあった。
ドリアンはその後、ニューファンドランド&ラブラドール州を通過し、大西洋側に抜けた。