2019年8月15日 第33号
低価格航空会社は、機内サービスのほとんどを有料化することで航空運賃の低価格化を実現している。しかしオンタリオ州ゲレフに住む男性は自分の経験から、それが航空会社としてあるべき姿かと問いかけている。
ウェイン・フェルナンデスさんは先月、LCCのひとつスゥープ航空を利用して、オンタリオ州ハミルトンから米ネバダ州ラスベガスへ飛んだ。5時間あまりのフライト中に水を一杯頼んだフェルナンデスさんは、キャビンアテンダントから水も有料であることを伝えられた。
水にお金を使うことをよしとしなかったフェルナンデスさんは代わりに、コップいっぱいの氷を頼み、それが解けるのを待って喉を潤した。しかし彼は、水はトイレットペーパーなどのように必需品として無料にすべきではないかと、メディアに話している。
この件についてのメディアからの質問に対しスゥープ航空は、自社の航空運賃にはサービス料金や商品価格を含めず、これらを別個の有料体系とすることで、利用客が必要とするものだけにお金を払うことを可能にしていると回答している。有料商品にはスナックや食事、アルコール、ノンアルコール飲料などがあり、水も例外ではないと付け加えている。
その上で同航空会社の利用客には、登場前に空のボトルを用意しておき、手荷物検査場を通過した後に水を汲んで持ち込むことを奨励している。
カナダ運輸省は、フライトの遅延や欠航、搭乗できない場合には無料で食事と飲み物を提供することを義務付けているものの、通常時に水を無料で提供べきかどうかについては、明確な指針は示していない。なお2013年にはノルウェーのLCCが、批判を受けて水を無料化したケースがある。