2019年8月1日 第31号
オンタリオ州グレータートロント地区など同州南西部に展開していた麻薬密売組織が、カナダ連邦警察(RCMP)と地方警察の合同捜査によって摘発された。逮捕された11人の中には、現役の航空会社職員2人も含まれていた。
オーウッドクラフト(OWoodcraft)作戦と名付けられた摘発プロジェクトでは、キチナーRCMPがいくつかの主要密輸組織への潜入捜査を行ったほか、ハミルトン、トロント、ブラントフォードの各市警察のほか、ダーラム地区警察が参加した。
その結果、約10キログラムのフェンタニルのほか、約1.3キログラムのヘロイン、約1キログラムのメタンフェタミン、そして約30キログラムのマリファナが押収された。これらを合計した末端価格は1千万ドル近くになると、警察は記者会見で明らかにした。そのほか約40万ドル分の現金と、推定価値が合わせて17万ドル相当になる3台の高級車も押収された。
コカインの密輸を企てたとして逮捕された2人の航空会社職員は、サンウィング航空の職員でトロント空港勤務だった。同航空会社は今回の摘発に全面的に協力しており、記者会見ではRCMPがそのことに対する謝辞を述べている。なお捜査は現在も続いているため、それ以上の詳細は明らかにされなかった。