2019年7月25日 第30号

 今月下旬から始まる、性的少数者(LGBTQ2)のためのイベント、プライド・ウィークに向け、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市の中心部の道路に、その象徴であるレインボーカラーで塗装された横断歩道が21日、完成した。

 場所は、同市中央図書館前のミノル・ブルバード。道の反対側のリッチモンドセンターとの間に、色鮮やかな虹色の横断歩道が描かれた。この企画は先月の市議会で、ほぼ全会一致で可決された。唯一反対票を投じたのは、チャック・オウ市議会議員。市民の中にも、1万5千ドルの経費をかけて横断歩道を完成させることに対する疑問や、不十分なコンサルテーション、安全性への懸念から反対を表明する人も多かった。

 またアルバータ州カルガリー市の中心街でも21日、同様の横断歩道が完成している。こちらでもやはり、LGBTQコミュニティーのシンボルだけが描かれることへの疑問を呈したり、その施工費用に疑問を投げかけたりする声もあった。ただこちらの場合は、地元の塗装会社がその費用を負担しているため、市民の税金はつぎ込まれていない。

 

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