2019年7月18日 第29号
自由党は、スティーブン・ギルボールト氏をケベック州モントリオールのローリエ|セントマリー選挙区の候補者とすると11日、発表した。
同氏は、環境保護団体イクイテールをケベック州に設立し、世界的な環境保護活動団体グリーンピースでも活動していた環境保護活動家で、トランスマウンテン・パイプライン建設反対派でも知られている。
今回、パイプライン建設を承認した自由党政権から立候補することを、「目的を達成するためには妥協も必要」と語り、これまで外から対策を批判したり、環境保護への提案をしたりしてきたが、次の段階として中から物事を変えていく必要があると語り「それがこれから私がやっていくことだ」と語った。
この日の候補者発表にはジャスティン・トルドー首相も駆けつけた。自由党にとってこの選挙区は1988年以来、ケベック連合党、新民主党(NDP)に取られている。今秋実施される総選挙で自由党は厳しい戦いを強いられることは間違いなく、ケベック州が大きなカギを握る。
パイプライン反対派を取り入れることでケベック州での票はもちろん、全国的に大きなアピールとなる。
一方、これまで一緒に反対活動を行ってきた反対派は「裏切り行為だ」と批判している。