2019年7月18日 第29号
ケベック州モントリオールに本社を置く航空機・鉄道車両大手ボンバルディアは10日、オンタリオ州サンダーベイ工場の約550人を今年11月4日までに解雇すると明らかにした。前日に報道されていた内容を追認した発表となった。
サンダーベイ工場は鉄道車両を製造している工場で、同社は現在オンタリオ州と契約している2件の事業も終わりつつあり、新たな契約がないためと説明している。
550人はサンダーベイ工場従業員数の約50パーセントにあたる。
ボンバルディアはアメリカでの受注に成功しているが、アメリカではアメリカ国内で全車両の70パーセントを完成させなければならないとの規則がある。オンタリオ州の場合は25パーセントだという。アメリカでの受注成功がカナダでの雇用確保を保証するわけではない。
今後オンタリオ州で新たな受注の可能性もあるが、現時点で解雇を解消するような発表は出されていない。
オンタリオ州ダグ・フォード州首相は連邦自由党政権を批判した。トロントで計画されている公共交通機関計画を連邦政府が意図的に遅らせているために起こったことだとし、ケベック州モントリオールやブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでの計画はすぐに承認していると語った。
自由党政権は、オンタリオ州からの申請手続きが不十分なためで他の都市は詳細な計画で申請していると反論している。