2019年7月4日 第27号
マニトバ州のウィニペグ地域保健局は6月28日、同局の管轄地域内に住む30代の男性が麻疹に感染、入院したことを発表した。
男性は回復傾向にあり、他の人への感染のリスクは低いとしながらも、以下のフライトや場所に居合わせた人は感染の恐れがあると、注意を喚起している。男性はフィリピンで麻疹に感染したものと、同保健局ではみている。
・6月24日にブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー国際空港に午後5時10分頃到着した、フィリピン・マニラ発フィリピン航空116便
・6月24日午後7時頃にバンクーバー国際空港を離陸した、マニトバ州ウィニペグ行きウェストジェット458便
・以上の2便の乗継のために滞在していた、バンクーバー国際空港の到着及び出発エリア
・6月25日ウィニペグ・アシニボイン・クリニック(Winnipeg Assiniboine Clinic)またはウィニペグ・ヘルス・サイエンス・センター
なお、この件とは別に、ケベック州モントリオール市公衆保健局が7月1日、同市に隣接する人口40万1000人ほどの都市ラバルで麻疹感染者2人を確認したと発表、さらにその2人の詳しい足取りを公表している。
1人目は6月26日にコーヒーショップやモントリオール北部のショッピングセンターの公共エリアを訪れていた。また2人目は6月26日から29日の間に、ラバル市の公共交通機関やレストランのほか、薬局、1ドルショップ、またフィットネス・クラブなどを訪れていた。
麻疹は咳などの飛沫を媒介する、感染力が非常に強い感染症。適切な治療を施さなければ生命に危険が及ぶこともあり、特に妊婦や免疫力に問題がある人、また1歳未満の乳児は合併症を引き起こす危険性が高い。もし感染が疑われるようならば、医療機関に連絡を取るよう、ウィニペグ保健局では呼び掛けている。