2019年6月27日 第26号

 カナダ最大のLGBTQ(性的少数派)コミュニティの祭典プライドパレードが23日オンタリオ州トロントで開催された。この日はジャスティン・トルドー首相も参加。晴天に恵まれた中、「ハッピー・プライド」と声をかけながらパレードし、「カナダ最大のプライドパレードにまた参加することができてうれしく思っている」と語った。

 この日は自由党からはクリスティア・フリーランド外相も参加、保守党ではリサ・レイト議員、新民主党(NDP)はジャグミード・シング党首、グリーン党エリザベス・メイ党首、トロント市ジョン・トーリー市長らが参加した。

 オンタリオ州ダグ・フォード州首相は不参加を表明。制服警官の参加を主催側が見送ったためと理由を説明した。

 トロントのプライドパレードに制服警官が不参加となるのは今年で3年連続。2017年は警察による人種差別的な捜査への懸念から見送られ、2018年はトロント市警によるLGBTQコミュニティの行方不明者捜索に対する不誠実な対応が問題となった。今年は、トロントのゲイビレッジと深く関わっていた男性8人を標的にして殺害したと認めたブルース・マッカーサー受刑者の事件が尾を引いている。

 この日のパレードには約200団体が参加、沿道には多くの人が詰めかけ、プライドパレードを祝った。

 

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