2019年5月16日 第20号
カナダ統計局は10日、4月の雇用者数が10万6500人増加したと発表した。1カ月の雇用者数としては1976年に現在の統計が始まって以来最大数となった。前月比でも0・6パーセント増となり、1994年に記録した0・7パーセント増に続いての増加率となった。
これにより失業率は先月の5・8パーセントから0・1パーセント改善し5・7パーセントとなった。
4月はフルタイムが7万3千人と大きく増加、民間企業への就業が83800人。業種別では卸売、小売業が32400人、建設業が29200人と多かった。
地域別では、オンタリオ州、ケベック州、アルバータ州、プリンスエドワード島州で大きく伸びた。
失業率が最も低いのはブリティッシュ・コロンビア(BC)州で4・6パーセント。前月の4・7パーセントより0・1パーセント改善している。次いで前月比で0・3パーセント改善したケベック州4・9パーセント。オンタリオ州は6・0パーセントで0・1パーセント悪化した。
都市別では、最も低いのはBC州ビクトリアの3・1パーセント、同州バンクーバーは前月より0・4パーセント改善して4・4パーセント、ケベック州ケベックは3・3パーセント、モントリオールは5・4パーセント、オンタリオ州オタワ5・5パーセント、トロントは6・6パーセントだった。
今回の雇用統計についてジャスティン・トルドー首相はツイッターで、「2015年から政府は雇用創設と経済成長のための投資を続けてきた」と語り、4年前より100万人以上が職に就いていると自由党政権の政策が機能していることを強調した。
トルドー自由党にとって雇用者数増加は、今年10月に実施される総選挙に向け好材料となる。