2019年5月9日 第19号

 ニューブランズウィック州モンクトン市のミドルスクールの生徒が、ホームレスの人たちの生活が少しでも改善するようにと、日用品セットを作り配り始めた。この動きは学校、地元コミュニティにも広がっていった。

 ルイスビル・ミドルスクールに通うカーレイ・ファーガンさん(11歳)はある日、ホッケー観戦の帰り道でホームレスが道端でひっそりと座り込んでいるのを目にした。その悲しそうで居心地の悪そうな姿が、彼女の脳裏にいつまでも残った。

 「何かしなければ。何ができるだろう」と彼女は母親に語り、日用品を自費で買い集め『カーレイの日用品セット』と名づけたセットを作り始めた。自分の両親からいつも「自分がよいと思ったことには、お金を使うべき」と言われていたカーレイさん、この日用品セットは自分のお金の使い道としてとても大事なことだと感じたと、取材に話している。

 さらにカーレイさんは学校の担任を通じ、学校が彼女の活動を支援するよう提案した。3ページにわたる彼女の企画書には、活動の目的から必要経費の明細、資金集めのアイデア、さらには日用品の購入方法までが詳細に書かれていた。

 担任のビショップ先生は、いかにカーレイさんが真剣にこの活動に取り組んでいるかがわかったと語っている。以来学校では、何か行事がある度に日用品セット作りを行っている。さらに最近では地域住民からの寄付が、校舎入り口に置いていかれるようにまでなったと、ファーガンさんは話していた。

 

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