2019年5月2日 第18号

 とどまるところを知らない、ガソリンの値上がり。安いガソリンを求めてアメリカまで買い出しに行くドライバーも多いが、果たしてそこまでのガス代を払ってまで行く価値があるのだろうか?

 そんな疑問を解決しようと、ブリティッシュ・コロンビア州の男性が携帯用アプリを開発した。この男性は、同州メトロバンクーバー地区の都市コキットラムに住むギルソン・ツァンさん。アプリにガスを買いに行くまでの走行距離、車の燃費、米ドル換算レート、カナダとアメリカそれぞれのガソリン価格、そしてアメリカで購入するガソリン容量を入力すれば、どれくらい節約できるかが表示される。

 ツァンさんは2週間半に一回、自宅から2個のガソリン携行缶を車に積み、アメリカへガソリンを買いに行く。一回の買い出しで入れられるのは、だいたい110リットルだが、このアプリによるとこれで約50ドルの節約となるという。ドライバーの中には、余分なガソリンを使って安いガソリンを買いに行っても、結局それほど得にはならないと思っている人も多いが、アメリカまでの往復にかかるガス代はせいぜい5〜10ドルぐらいだとツァンさん。

 彼は決してカナダの経済をないがしろにしたいとは思っていないが、最近のBC州のガソリン価格の高騰に対しては、何かしなければやっていけないと取材に語っている。

 ツァンさんの開発したアプリはアンドロイド携帯端末向けで、名前は『Worth the Drive』。アプリ購入サイトからダウンロードできる。

 

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