2019年5月2日 第18号
カナダ国内サッカーチームで構成されたカナディアン・プレミア・リーグが4月28日から開幕した。7チームが所属するリーグで、まずはオンタリオ州ハミルトン市を本拠地とするフォージFCと同州トロントを本拠地とするヨーク9FCが開幕を飾った。結果1ー1の引き分けに終わったが、ハミルトンには多くのファンが詰めかけた。
翌日にはブリティッシュ・コロンビア州ラングフォード(ビクトリア近郊)を本拠地とするパシフィックFC対ノバスコシア州ハリファックスのHFXワンダラーズFCの試合が、ラングフォードで行われ、1ー0でパシフィックFCが勝利。記念すべきリーグ初勝利を飾った。
カナディアン・パシフィック・リーグはカナダ独自のサッカーリーグで選手育成を強化しようと始まった試みで、今後チームは拡大していく可能性もあるという。
カナダでは、2026年男子ワールドカップの開催がアメリカ、メキシコとの共同開催で決まったが、カナダ男子代表は1986年大会以降、一度もW杯に出場していない。そのため、サッカー選手の育成は急務で、開幕戦は男子代表監督ジョン・ハードマン氏も観戦し、「私たちがこれからやるべき重要なカギとなることの一つは、カナダ人選手を育てること。この日開幕したリーグは約70パーセントがカナダ人選手で構成されている」とリーグに期待を寄せた。
開幕戦はCBCでも放送され、ジャスティン・トルドー首相も開幕を祝福するコメントをツイッターで発表。カナダ全体で盛り上げようと試みられている。
カナダには北米プロサッカーリーグのメジャーリーグサッカー(MLS)に所属する3チーム、トロントFC、モントリオール・インパクト、バンクーバー・ホワイトキャップスFCがあり、サッカーは確実に人気があがっている。これからワールドカップまで国内でどのくらいサッカー熱を盛り上げられるか、新リーグに期待がかかる。