2019年5月2日 第18号
ドイツの自動車メーカー、ダイムラー社は4月30日、二人乗りの小型自動車スマートカーについてカナダ、アメリカの北米市場から撤退すると発表した。
2017年にスマートカーの生産を完全電気自動車化して以降、カナダでは6・3パーセント、アメリカでは58パーセント販売数が減少しているという。最近の北米の傾向は、SUVや小型トラックが人気で、ガソリン価格も比較的安いことから小型電気自動車の需要が落ちていると理由を説明。さらにヨーロッパデザインのスマートカーを北米の規則下で生産するには費用が掛かりすぎるとも説明している。
スマートカーといえば、カナダでは3都市で展開されていたカーシェアリングCar2Goで使用されているが、すでにトロント市場から撤退、現在ではバンクーバーとカルガリーでのみ運営されている。
ダイムラー社は現在メルセデスブランドの電気自動車に力を入れ、北米市場への導入を計画しているという。同社は電気自動車市場から撤退するわけではなく、中国に電気自動車工場の建設を計画中で、2022年には世界での販売を実施する計画と発表している。