2019年4月18日 第16号
フランス・パリ市中心部の観光名所であるノートルダム大聖堂で現地時間の15日夕方、大規模な火災が発生し特徴的な尖塔や屋根が崩落した。マクロン仏大統領が「恐ろしい悲劇」と形容するなど、パリ市民をはじめフランス国民の間に衝撃が走っている。
このニュースを受けて、ケベック州モントリオール市では15日夜、市庁舎が灯りを消して、大きな被害を受けた大聖堂に対する敬意を捧げた。
バレリー・プランテモントリオール市長はツイッターで「この珠玉の遺産が炎によって破壊されていくのを目の当たりにするのは悲しい」とコメント、自分の思いはパリ市民とフランス国民とともにあると述べていた。
ケベック市民のマリー=イブ・ジャングラさんは休暇でパリに滞在しており、火災が発生する2〜3時間前にボーイフレンドと大聖堂を訪れたばかりだった。「自分のみならずパリっ子、観光客、すべての人がショックを受けている。信じられない」と語っている。
モントリオール市中心部にあるモントリオール・ノートルダム聖堂も15日午後には聖堂の鐘を鳴らしていた。この聖堂のミゲル・カステラノス牧師は、同聖堂の建築に大きな影響を与えたパリの大聖堂を「まれに見る文化的、歴史的かつ宗教的シンボル」と形容、今回の焼損にショックを受けていた。
フランソワ・ルゴーケベック州知事も大聖堂を宝石に喩え、パリ市民と消火活動に当たった消防隊員に思いを寄せているとのコメントを発表した。