2019年3月21日 第12号

 ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市で、マンションのロビーにある集合郵便受けが、3人組の男に荒らされた。警察は防犯カメラに残された映像を公開し、犯人につながる情報の提供を呼びかけている。

 郵便受けが荒らされたのは同市ウェスト1番通りの、ロンズデール・アベニューとの交差点に近いマンションで、2月17日のことだった。黒っぽい服装の3人組は、マスクをつけ手袋をはめ、バールのようなもので集合郵便受けのパネルをこじ開けて郵便物を盗んでいった。

 この様子をとらえていた防犯カメラの映像を見た同市連邦警察(RCMP)では、その手慣れた犯行の手口から、3人組は以前にも同じような犯行を繰り返していた可能性を指摘している。

 郵便物の窃盗犯は、盗んだ郵便物から個人のフルネームや生年月日、社会保障番号(SIN)のほか、住所や銀行口座の情報等を取得、銀行口座開設やクレジットカードの不正利用、またローンの申請やパスポート取得などの犯罪に用いる。また警察によると、盗まれた情報はテロ活動にも使用される恐れがあるという。

 その上で、犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐため、次の点に注意するよう呼びかけている。

  • クレジットカードや銀行カードの請求サイクルを把握する 個人や金融情報が含まれている書類は、裁断してからリサイクルや廃棄処分する
  • 引っ越す場合は、郵便局と金融機関に引越先の住所を連絡しておく
  • 休暇で長期間留守にする場合は、郵便局に留め置きの手続きをしておくか、信頼できる人物に定期的に郵便物を郵便受けから回収するよう依頼しておく

 警察では、今回の事件に関わった3人組についての情報提供を求めている。

 

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