2019年3月21日 第12号
オンタリオ州トロント市内にある地方空港で、トラブルに見舞われた小型飛行機が空港近くを通る道路を横切る形で、不時着した。道路を横切る際には高度がほぼゼロで、傾いた機体の片方の主翼はすでに路面をこすっていた。またこの状況は、走行中の自動車のドライブレコーダーが記録していた。その映像には、車の直前を傾きながら横切る飛行機の姿が画面いっぱいに映っており、ほんの一瞬のずれで大事故になっていた可能性がある。
不時着した飛行機は、アメリカの小型飛行機メーカー、シーラスが製造したSR20型。当時は女性訓練生と飛行教官が乗り、この空港(ボタンビル空港)の滑走路を利用して離着陸の訓練を繰り返していた。
飛行機が横切ったのは、空港北側を南北に通る16番アベニュー。そのすぐ西には、南北方向に高速404号線が走っている。飛行機が付近を走行中の車と衝突しなかったことは奇跡だと、同地区を管轄するヨーク地区警察のデーブ・ミッチェル巡査部長は取材に語っている。
飛行機は滑走路から離陸したものの、思うように上昇できなかったたという。道路を横切った飛行機はそのまま道路わきの空き地に不時着、機体の原型はとどめたものの大きなダメージを受けた。なお搭乗していた2人に大きなけがはなかった。