2019年2月28日 第9号
オンタリオ州南部のナイアガラ川に面した町フォートエリーで24日、低気圧の通過に伴う強風で川岸に吹き寄せられた氷の塊が、川の流れと相まって堤防を乗り越える様子を撮影した動画がソーシャルネットワーク上で公開され、注目を集めた。
動画を撮影したのは、ナイアガラ公園警察サービスの係官。1分ほどの動画では、まるで生き物のようにいくつもの氷の塊が堤防の向こう側からせり上がり、堤防を乗り越えてこちら側に崩れ落ちてくる様子が捉えられている。またナイアガラ川の対岸、アメリカ側で撮影された同じような動画には、氷の塊の大波が街灯や木を飲み込みなぎ倒していく光景が収められていた。
カナダ環境省はこの日、オンタリオ州南部の広い地域に暴風警報を出し、最大瞬間風速が30メートル毎秒に達すると予測していた。同州南部のいくつかの地域では翌日も引き続き、大吹雪やまとまった降雪、地吹雪に関する注意報が出されたままになっていた。また多くの道路が通行止めとなった。