2019年2月14日 第7号
アルバータ州エドモントン市内のバス停で、凍死寸前の男がバスの運転手に助けられ一命を取りとめた。
男が発見されたのは10日朝のこと。バスで教会のミサに行く途中だったという男性によると、バス停の椅子に座りこんでいる男を発見したバスの運転手は、声をかけても反応がなかったため、男をバスに連れ込んだ。
その時のエドモントン市の外気温は零下30度、体感温度は零下40度を下回っており、男の体は完全に冷え切っていた。911番通報したあと運転手は、救急車が到着するまでの間、この男に付き添っていた。乗客によると、この男は前の晩のほとんどを、このバス停で過ごしていたと運転手に語っていたという。
その後男は病院に運ばれ治療を受けた。同日午後には病院が、男の容体は安定していると発表した。異常寒波に見舞われた同市は、2月に入ってからは最高気温でも零下15度より暖かくなったことがなかった。このためエドモントン市交通局はバスの運転手に対し、この寒波で助けを必要としている人にも注意するよう通達を出しており、今回の件はそれに応えて運転手が躊躇なく行動を起こした好例だというコメントを出した。また乗り合わせていた乗客も、運転手の判断がなければ男は凍死していたと指摘、その行動を称えていた。