2019年2月14日 第7号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーとアメリカ・ワシントン州シアトルを高速鉄道で結ぶ構想が、また一歩前進した。
ワシントン州ジェイ・インスリー州知事と7日にシアトルで記者会見に臨んだBC州ジョン・ホーガン州首相は、建設実現に向けて必要な次段階の調査にBC州が30万ドルを支援することを発表した。隣接する2つの州にとって「両都市をつなぐ交通機関の改善は関係を前に進めるために非常に重要な役割を果たす」と語った。
ワシントン州は議会で120万米ドルの研究費支援をすでに承認している。インスリー州知事は、これまでの調査で高速鉄道が完成すれば最初の数年で180万人の利用客が見込めることがわかっていると説明、調査は実現に向けて次の段階に入ると語った。
北米西海岸北部を結ぶ高速鉄道構想は、バンクーバーからシアトル、その南のオレゴン州ポートランドまでを結ぶ計画。ワシントン州の試算では費用は240億米ドルから420米ドルで、約20万人の雇用を生み出し、経済効果は計り知れないという。
完成すればバンクーバー・シアトル間の移動は約1時間となる。バンクーバーに設置される駅候補地ではサレー市が有力。ダウンタウンに乗り入れているスカイトレインへの接続が良いことが理由に挙げられている。