2019年1月31日 第5号

 アメリカの自動車メーカー、ゼネラルモーターズ社(GM)がオンタリオ州オシャワの工場を今年末で閉鎖することを発表して以降、自動車関連の労働組合ユニフォーが閉鎖撤回を訴えて活動を続けている。

 これまでに一部従業員が職場を離れるなどのストライキを起こしていたが、今回はメキシコで製造された自動車を購入しないよう不買運動を呼び掛けていると25日、ロイターが伝えた。

 ユニフォー会長ジェリー・ディアス氏によると、約60万台のメキシコ生産GM車がカナダとアメリカで販売されているという。GMカナダはカナダで販売されているGM車47種のうちメキシコ生産車は3種で年間約3万7千台と説明している。

 GMの注意を引き、交渉再開にこぎつけ、オシャワ工場閉鎖の撤回を引き出すための手段という。もし不買運動が成功しなければストライキも視野に入れるとしている。

 GMはカナダのオシャワ工場を含め、アメリカと合わせ5工場の閉鎖を発表。電気自動車や自動運転車へと重点を移すための措置と説明している。オシャワ工場が閉鎖されれば約3万人の従業員に影響が出るとされている。

 

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