2018年12月6日 第49号

 ユーコン準州中東部、北西準州との州境に近い山奥で11月26日、母親と10カ月になる赤ん坊がグリズリーベアに襲われ、死亡した。

 場所はエイナーソン湖ほとりにある山小屋で、死亡したのはバレリー・セオレさん(37歳)と赤ん坊のアデーレ・ローズホルトちゃん。

 セオレさんの夫のジャーマンド・ローズホルトさんは、小屋から100メートルほど離れたあたりでグリズリーベアに遭遇、クマはローズホルトさんに襲いかかってきたという。このクマを猟銃で射殺した後、小屋に戻ったローズホルトさんは、小屋のすぐ外でセオレさんと赤ん坊が息絶えているのを見つけた。

 ローズホルトさんからの事件の通報を受け、湖から西に200キロメートル以上離れた村メーオー駐在のRCMPのほか、ユーコン準州の環境省および検視サービス、RCMP鑑識課からなる合同捜査本部が編成され、事件の捜査にあたった。

 セオレさんと赤ん坊は、小屋の外で散歩をしていたところをグリズリーベアに襲われたとみられている。セオレさんら一家は、この3カ月あまりを山小屋で暮らしており、湖のまわりでわな猟を行っていたという。

 

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