2018年11月15日 第46号
ブリティッシュ・コロンビア州に本部を置く動物愛護団体が、サスカチワン州からBC州の里親のもとに飛行機で向かう犬を、エスコートしてくれる人を探している。
この団体は、動物の里親が運営する非営利グループ『フラーティング・ウィズ・ファイド(Flirting with Fido)』。同団体の設立者タラ・リッチモンドさんによると、サスカチワン州の特に北部に点在する小さなコミュニティでは、犬などのペットの数が多すぎ、必要な獣医の治療を受けられないでいるという。卵巣摘出や去勢手術も十分に行われず、その数は増え続ける一方とのこと。
このためペットを手放す人も増え続けているが、同団体ではすでに100匹ほどの犬を受け入れており、新しく犬を持ち込んできた人には他の動物愛護団体などを紹介せざるを得ない状況となっている。しかしリッチモンドさんによると、サスカチワン州ではすでに、どこの団体もほぼ限界に近づいている。
この状況を打開するため、同団体はそのフェイスブックで、飛行機に乗る際に犬を同伴してくれるボランティアを募集し始めた。サスカチワン州レジャイナからBC州バンクーバー島へのフライトを予定していて、犬の同伴が可能な人に対して、同団体が犬のケージ追加のための料金を支払う。ケージの数は、できるだけ多い方がよいとのこと。
フライト当日に、レジャイナ空港で同団体のメンバーが連れてきた犬を受け取り、搭乗手続きを済ませる。BC州バンクーバー島の目的地に着いたところで、現地のメンバーが犬を迎えに来るという段取りになる。また同団体のメンバーはBC州ローワーメインランド側にも何名かいるので、そちらでのアレンジも場合によっては可能となる。
ただ航空会社によっては繁忙期のペットの扱いを中止するところもあるので、事前の確認が必要。ウエストジェットの場合は、12月15日から1月6日までが、この期間に当たる。
とにかく現在受け入れている犬たちを移動させない限り新しい犬を引き取れず、歯がゆい思いをしているとリッチモンドさん。このボランティアに興味がある人は、同団体のフェイスブックで詳細を確認の上、連絡をとってほしいと呼び掛けている(『Flirting』、『with』、『Fido』で検索)