2018年11月8日 第45号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーで日本人留学生古川夏好さん(30)が殺害された事件で、11月2日、BC州最高裁判所はウィリアム・ビクター・シュナイダー被告(51)に第2級殺人について、14年間仮釈放なしの終身刑を言い渡した。10月19日に陪審員が有罪を評決し終身刑は決定した。この日、検察側は17年仮釈放なしを求めていたが弁護側は10年が妥当と争っていた。10月15日に本人が認めた死体遺棄については、3・5年が言い渡された。
シュナイダー被告はこの日、古川さんの母親に対して「苦しみを与えて申し訳ない」と謝罪の言葉を述べたとCBCが報道した。しかし、殺人に対しての謝罪はなかったと伝えている。
2016年9月8日に行方不明になった語学留学のためにバンクーバーに滞在していた古川さんは同月28日に、バンクーバー・ダウンタウンの空き家で遺体で発見された。30日にはシュナイダー被告が同州バーノン市で逮捕された。
今年9月24日から裁判が開始、10月19日に陪審員が評決し、この日、刑が確定した。
遺体発見場所であるGabiolaマンションに供えられた花(写真提供 古川惠美子さん)