2018年9月13日 第37号

 不随意運動や神経症などの症状を伴う難病、ハンチントン病。治療法が見つかっていないこの病気の患者やその家族の支援と、治療法の研究への資金援助を行っている非営利団体、カナダ・ハンチントン協会が9日、毎年恒例のゴーカート・レースをカナダ各地で開催した。

 同協会の資金調達を目的としたこのレースは、オンタリオ州支部が1996年に始めた。今年はプリンスエドワード島、オンタリオ州ウィンザー市のほか、マニトバ州ウィニペグで開催された。

 ウィニペグ市の会場となったのは、同市西部の町ヘディングリーにあるサンダー・ラピッズ・ファンパーク内のゴーカート・コース。1チーム6人で参加するこのレースに、何百人もの人が参加した。

 同協会ウィニペグ支部長のバーン・バレットさんは、この病気を「ALSとパーキンソン病、そしてアルツハイマー型認知症をまとめて患っているようなもの」と形容している。また遺伝子異常が原因の病気であるため、両親がり患した場合、子供にも50パーセントの確率で発症する。そのため、本人のみならず周りの家族、また子供たちにも大きな影響を及ぼす破壊的な病気だと、バレットさんは語っている。

 この日のウィニペグのレースでは2万ドル以上の寄付が集まった。

 

 

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