2018年8月16日 第33号
イギリスの雑誌「エコノミスト」のエコノミスト・インテリジェンス・ユニットが毎年、発表している世界で最も住みやすい都市ランキングに、今年もカナダから3都市がトップ10入りした。
13日に発表されたランキングでは、アルバータ州カルガリーが世界4位でカナダの都市の中ではトップとなった。次いで、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーが6位、オンタリオ州トロントは7位に入った。
毎年発表されているランキングで調査対象となる項目は、犯罪発生率などの社会的安定性、保健制度、気候から飲食まで含まれる地域文化と環境、教育、交通機関から電気・通信網までを含めたインフラ整備の大きく5つ。さらに細かく30の項目に分けて調査される。対象となるのは世界140都市。
しかし、この中に住宅価格や物価、給与など生活環境を大きく左右する項目は含まれていない。そのため、住宅価格が高騰し続けるバンクーバーやトロントでは世界で住みやすい都市トップ10に選ばれてもあまり意味がないとの声も聞こえている。
2018年世界一住みやすい都市に選ばれたのは、オーストリアのウィーン。7年連続1位だったオーストラリアのメルボルンを抜いてトップに立った。3位は大阪。5位はオーストラリアのシドニー。8位に東京がランクイン、9位デンマークのコペンハーゲン、10位にはオーストラリアでは3都市目のアデレードが入った。