2018年7月26日 第30号

 世界各国で展開するアメリカの事業用不動産サービスおよび投資顧問会社CBREグループが24日、テクノロジー関連の人材保有に関する報告書を発表した。

 アメリカ・カナダの50都市を対象に13項目を調査。テクノロジー関連の雇用状況、教育レベル、事務所賃貸契約料、人口分布の動向、住宅価格などが調査対象に含まれている。

 総合で1位を獲得したのはサンフランシスコ・ベイエリア、2位シアトル、3位ワシントンDCとトップスリーにはアメリカの都市が入った。そして4位にトロント。5位ニューヨークと続く。カナダの他の都市では、13位にオタワ、14位モントリオール、25位バンクーバーとなった。

 2012年から17年までにテクノロジー関連人材確保で1位となったのがトロント。5年間で8万2100人と2位サンフランシスコの7万7800人を上回った。カナダの都市では、モントリオールが2万2300人で6位、バンクーバーが1万6100人で11位、オタワは9700人で22位だった。

 雇用者全体のうちテクノロジー関連人口の比率が最も高かった都市は、オタワで11・2パーセント。次いでサンフランシスコ9・8パーセント、3位にトロントの8・9パーセントとなった。モントリオールが6・8パーセントで7位、バンクーバーは5・9パーセントで12位だった。

 平均年収では、1位はサンフランシスコで12万5400米ドル、2位シアトル11万7300米ドル、3位ニューヨーク11万2600米ドル。カナダのトップはオタワの30位で8万8千米ドル、トロントが37位で8万3200米ドル、バンクーバーが49位7万5千米ドル、モントリオールは最下位の50位で7万4200米ドルだった。

 カナダでの年収が低い要因のひとつに、カナダドルが弱いことが挙げられている。

 

 

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