2018年6月21日 第25号

 カナダ食品検査庁(CFIA)が14日、アルバータ州産の小麦に遺伝子組み換え(GM)形質を含むものがあるとの検査結果を確認したと発表した。

 これを受け日本の農林水産省が15日にカナダからの小麦の販売、輸入を一時停止すると発表、18日には韓国も同様の措置を取ったとカナディアン・プレスやロイター電子版が伝えている。

 CFIAは今年1月にアルバータ州から報告を受け、検査を実施。GM小麦であることを確認したと同庁サイトで発表している。

 GM小麦はカナダも含め、世界中で承認されていない。アルバータ州でなぜGM小麦が見つかったのかについては明確に分かっていない。ただCFIAは、約20年前にカナダとアメリカで研究実験として使用されたGM小麦と、今回アルバータ州で見つかったものが同じだったとしている。今回見つかったGM小麦と20年前の実験場所が、約300キロメートル離れていることも報告している。

 各メディアはカナダ政府が関係国に対して早急に対応すると語っているとも伝えている。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。