2018年4月26日 第17号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市の砂浜で20日に行われた、マリファナの合法化を訴える大イベントでダメージを受けた芝の復旧は、当初予定されていたより短期間で済みそうであることを、当局が明らかにした。
今年中にはマリファナが合法化される見込みのため、今年が最後といわれていたこの集会は、地元民の憩いの場所でもある同市ウェスト・エンド地区のサンセット・ビーチで開催され、浜辺と隣接する芝生エリアは何万人もの参加者で埋め尽くされた。
同地を管理するバンクーバー市公園委員会は21日、傷んだ芝の養生のために、現場をフェンスで囲い立ち入り禁止にし、この閉鎖は10週間続けられる予定だと同日アナウンスした。同委員会のマイク・ウィービー委員長は電話でのメディア取材に対し、芝生の状態は昨年の集会あとよりは良いと答えていた。昨年は芝は泥地と化し、何カ月もの間閉鎖されたままで、約7千ドルの経費がかかったという。なおその経費は、マリファナ集会の運営組織が市に支払った。
また運営組織はこのほかの経費−衛生管理、会場周辺の交通整理や公園内の売店の売り上げ損失の補填など−も支払っており、自分たちは無許可で開催される抗議集会の中で唯一、こうした経費を賄っている団体だと取材に語っていた。
さらに開催に向け、警察や衛生局は協力的で事前協議に応じてくれたものの、公園委員会だけは、こちらからの呼びかけにもかかわらず決して機会を設けなかったと、マリファナに対する偏見に根差したとみられる同委員会の対応を非難していた。
集会翌日に付近を散歩していた近隣住民の多くも、メディアの取材に対し芝の状況は昨年のダメージに比べれば良好だという印象を語っていた。