2018年3月15日 第11号

 カナダ銀行は国際女性デーの8日、10ドル札紙幣の新デザインを発表した。新しく10ドル札の顔となったのは、カナダの公民権運動の立役者ビオラ・デスモンド氏。

 デスモンド氏は1946年11月8日にノバスコシア州の映画館で警察に逮捕された。理由は白人専用席を利用したからで、当時この映画館では黒人はバルコニーでしか映画を観ることができなかった。

 翌日には、白人専用席とバルコニー席に課せられる州税の差額、1セント税を支払わずに白人席を利用した脱税の罪で有罪判決を受けた。州には黒人に対する施設利用の法律がなかったため、脱税という形を取った。罰金を支払って釈放された後、判決を不服として訴えたが敗訴した。デスモンド氏の罪は2010年4月、ノバスコシア州副総督の恩赦という形で、ようやく無罪となった。ノバスコシア州政府も謝罪した。

 今回の発表は、2016年にカナダ銀行が発表した新デザイン紙幣のお披露目で、会場にはデスモンド氏の妹ワンダ・ロブソンさんが招待され、姉の肖像画が印刷された新10ドル札を、ビル・モルノー財務大臣から受け取った。

 新デザイン紙幣は、今年後半から一般に出回る予定になっている。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。