2018年1月11日 第2号
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドで昨年末に事故死した、インド出身の女性の遺体を母国へ帰す活動が、親戚や友人を中心に行われている。
エスター・シタ・アンソニラジ・アチャリさん(27歳)は12月27日午後2時ごろ、同市内のガーデンシティ通りとシーアイランド・ウェイの交差点を横断中に、カナダ・ポストのトレーラー牽引トラックにはねられ、翌日病院で死亡した。
アチャリさんは以前、インド・ムンバイ市のヒラナンダニ病院に勤務する看護師だった。その後家族の夢を叶えるためにカナダに渡り、当地での看護師免許取得のため1年以上勉強してきた。また彼女の両親は、自宅を売却してアチャリさんをカナダに送り出す資金を捻出していた。
アチャリさんの甥シャセッシュ・クヘンドララジャさんは、彼女の遺体を母国へ送り返すための募金集めサイトを立ち上げた。彼によると、アチャリさんは最近介護士の免許を取得し、同市の長期ケアホームのひとつミノル・レジデンシーで働き始めたところだった。彼女は母国の両親のためにアパートを購入して面倒を見るつもりだと話していた。また彼女は、看護師免許試験の最終段階にあったという。
そんな彼女の突然の訃報が両親に与えたショックは、言葉ではとても言い尽くせないと、クヘンドララジャさん。また職場でも、まわりに気を配る彼女は同僚から信頼され慕われていた。いつもルールを守る彼女が交通事故に巻き込まれたことに、同僚らもショックを隠せないでいた。