2017年11月30日 第48号

 サスカチワン州レジャイナ市北部の安売りスーパーマーケットで、特定の先住民が買い物に来るたび、万引きなどを監視する警備店員が執拗にそのあとをついて回っていた。先住民はこのことを録画、ネット上で公開した。

 同市北部に住むエゼキエル・ビッグナイフさんは、すぐ近所にあるこのスーパー、ジャイアント・タイガーをよく利用している。しかし10月初め以来、店内を巡回している特定の警備店員が、ビッグナイフさんが店内にいる間ずっとあとを付け回し始めたという。店内には他にも注意すべき買い物客はいくらでもいたのだから、これは人種差別に基づく行動以外考えられないとビッグナイフさん。「何も後ろめたいことはしていないのに、まるで自分が悪事を働いているような感覚に陥った」と語るビッグナイフさん、公共の場でこんな居心地の悪さを感じなければならない筋合いはないと憤る。

 そんな彼が24日に、この様子を写した動画をインターネット上で公開すると、25日にはジャイアント・タイガー本社が「この店員の行動は当社の価値基準や就業規則とは相反するもので、決して起こってはならない事態」だと明言。文書と口頭でビッグナイフさんに謝罪するとともに、内部調査を行うことを明らかにした。また調査の間は、ビッグナイフさんを付け回した警備店員を停職扱いにするという。

 しかしこれだけでは十分でないと、ビッグナイフさん。彼は問題を起こした北レジャイナ店からの直接の謝罪と、特定の常連客だけをマークするようなことをやめ、注意深い行動を取るよう、店員に対する教育の改善を求めている。

 さらに内部調査の結果、この店員が復職することは受け入れがたいとしている。このような行動を取った人物は、解雇されて然るべきだと主張している。

 

 

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