2017年11月30日 第48号

 ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドの公共交通機関を運行するトランスリンクは、利用客の多い路線に二階建てバスを試験的に導入すると発表した。常に混雑している、距離の長い路線の利用状況改善を目指す。

 二階建てバスが今週から導入されるのは、以下の5路線。

301系統・ブリグハウス駅ーニュートン・エクスチェンジ
311系統・ブリッジポート駅ースコッツデール・エクスチェンジ
351/354系統・ブリッジポート駅ーホワイトロック/サウス・サレー
555系統・ローヒード駅ーカーボルス・エクスチェンジ(ラングレー)
601/620系統・ブリッジポート駅ーサウスデルタ/ツワッセン・フェリー乗り場

 この試験運行を16日に発表したトランスリンクCEOのケビン・デズモンド氏は、今後30年で120万人の人口増加が見込まれる中、特に郊外からの需要増に対応していく必要があると述べている。そうした中、同州ビクトリアのように2階建てバスの導入が成功しているケースに触れ、ローワーメインランドでも成果が期待できるとしている。またデズモンド氏自身も米ワシントン州・シアトルで同様の成功例を経験していることからも、このプロジェクトに自信を持っていることが伺えた。

 なお使用される2階建てバスは、イギリスのバスメーカー、アレクサンダー・デニス社から無償供与される。身障者のためのバリアフリーもちゃんと考慮されており、定員は80〜86人。旧型の高速バスより83パーセント多くの乗客を運べるとトランスリンクでは説明している。二階への階段は幅広く、照明が行き届いているほか、上り口には二階の空席状況を知らせるディスプレーも設置されている。

 今回は試験導入ということもあり投入台数はわずか2台なので、当面の間このバスにめぐり逢える機会は少なそうだ。トランスリンクでは2019年までに32台を購入する予定。

 

 

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