2017年10月26日 第43号
ノバスコシア州ハリファックスのハーバーフロントで19日、釣り糸の絡んだカモメを助けるために男性が海に飛び込んだ。
ハーバーフロントのレストランで働いていたエリック・ノーランさんは、同僚が教えてくれた人だかりが気になり、覗いてみることに。群衆の視線の先には、絡んだ釣り糸を振りほどこうと、半狂乱になってもがいているカモメの幼鳥がいた。
それを見た瞬間、自分を突き動かす何かを感じたと取材に語るノーランさん。隣に居合わせた女性に服を見ていてくれと頼むや否や、パンツ一丁になってそばにあった救命浮輪を手に取り、そのまま海に飛び込んだ。スキューバダイビングのライセンスを持っているノーランさんは、自分に向かって、水に入ることに躊躇はない、なら行くしかないと語りかけたという。彼はゆっくりと泳ぎながらカモメに近づいて行った。
よく見ると、カモメの片方の足には釣り針が刺さっていた。また別の釣り針が羽にも刺さっており、その釣り糸が何重にも翼に巻き付いてた。これらを慎重にはずしてから、岸に戻り始めたノーランさんは、その間中カモメが首をのばし、こちらをじっと見つめているのに気が付いた。なんとも不思議な感覚にとらわれたと、彼は語っている。
岸壁で彼の服を見守っていた女性は、携帯電話で録画していたこの救出劇をインターネット上で公開している。