2017年10月12日 第41号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー港湾局は、バンクーバー市近郊でカヤックやカヌーなどの利用が盛んなスタンレーパーク沿いの水域などを、こうした小型ボートの利用禁止区域にしようと計画している。
同港湾局は最終的に、バンクーバー市とノースバンクーバー市を隔てるバンクーバー・ハーバー全体を、こうした禁止区域にする意向だ。その理由を同局長のピーター・アームストロングさんは、この水域は商業船舶の往来が激しい地域であり、安全性の観点からカヤックやカヌー、ヨット、水上バイクといったレジャー目的の小型ボートの利用は制限する必要があると説明している。
現在でもスタンレーパーク橋のかかるファースト・ナローズと、セカンド・ナローズ橋のかかるセカンド・ナローズのあたりはレジャー目的の利用が禁止されているが、これを拡大させる形で、その目的を達成するシナリオを港湾局は描いている。
しかし現在カヤックやカヌーが多くみられるスタンレーパーク沿岸は、商業船舶の航路からは離れている上に、そもそもこうした光景はバンクーバーの一部であると、2010年の冬季五輪招致活動の際には全世界に向かってアピールしていた経緯がある。
これに対し港湾局は、今回の計画が承認されれば、その代替地域としてウェストバンクーバー市のアンブルサイド・ビーチ沖や、ノースバンクーバー市のメープルウッド・フラッツ沿岸を、レジャー目的のボート利用に開放すると説明している。