2017年10月12日 第41号

 ブリティッシュ・コロンビア州自由党の党首選が、ますます混戦模様を呈してきた。10日、前運輸相トッド・ストーン議員が正式に立候補を表明。これで立候補者は8人となった。

 カムループス‐サウス・トンプソン選挙区から当選した現在45歳。クリスティ・クラーク前政権では運輸大臣を務め、公共交通機関や道路・橋などの政策に携わった。記者会見では、州民の声に耳を傾けなかった自由党政権の政策を反省し「政府が州民に最善を押し付けるのではなく、州民と共に地域を変えていくことが必要」と語った。

 自由党は今年5月の選挙で過半数に1議席足りず、少数派となったが5期連続政権を実現。しかし、野党新民主党(NDP)とグリーン党の協力による不信任決議により政権交代を余儀なくされた。これを受け党首クリスティ・クラーク前州首相が8月に辞職。党首交代劇の始まりとなった。

 これまでに、マイク・デヨン前財務相を含むアンドリュー・ウィルキンソン議員、マイク・ベニエ議員の前政権閣僚3人が立候補を表明。さらに、前バンクーバー市長サム・サリバン議員、今年5月に初当選したマイケル・リー議員、テラスの起業家ルーシー・セイガー氏、そして、保守党から国会議員に当選したダイアン・ワッツ前サレー市長も国会議員を辞職して党首選に参戦している。

 自由党は来年2月に党首を決定する。今月には第1回党首討論会が開催される。

 

 

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