2017年10月5日 第40号

 フランスの航空会社エールフランスの大型旅客機が9月30日、大西洋上空を飛行中にエンジントラブルを発生、ニューファンドランド・ラブラドール州のグースベイ空軍基地に緊急着陸した。

 トラブルが発生したのは、フランス・パリから米カリフォルニア州ロサンゼルスへ向かっていた66便で、機材は総二階建ての大型機エアバスA380型機。グリーンランド上空に差し掛かった頃、4機あるエンジンのうち右翼外側のエンジンが突然爆発、エンジンを覆っている外板のうち、前の部分が吹き飛び、エンジンそのものがむき出しになった。

 メディアの電話による取材に対し、乗客の一人は突然起こった爆発音とともに、まるで車にぶつかったかのような衝撃を感じたと話している。その後高度を失いつつあるように感じたが、パイロットがすぐに機体の状態を立て直したという。また別の乗客は、爆発後約10分間は機体が振動していたとも話している。

 その後機長から、エンジンが1機爆発を起こしたため、カナダのグースベイ空港に緊急着陸する旨のアナウンスがあった。パイロットが事態に冷静に対応していたこともあり、乗客らは不安になりながらも大きなパニックは起こらなかったと、別の乗客は客室内の様子を語っていた。

 エンジン爆発から約1時間30分後の現地時間午後1時40分過ぎ、同機は無事にグースベイ空港に着陸、497人の乗客と24人の乗員にけがなどはなかった。しかしエールフランスが用意した代替機2機が同空港に到着した1日朝まで、乗客は機内に閉じ込められたままで、パリでこの便に搭乗してからほぼ丸1日、機内で過ごしたことになった。

 代替機の1機はロサンゼルスへ直行したものの、もう一機はアトランタへ向かい、ここでエールフランスと同じスカイチームに加盟しているデルタ航空に乗り換え、ロサンゼルスなどの目的地に向かった。

 爆発したエンジンは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)社と、同じく米プラット・アンド・ホイットニー社の合弁会社「エンジンアライアンス」が開発したもの。なお航空機のエンジンは、機体を購入する航空会社がいくつかのタイプから選択できるのが一般的。エアバスA380型機の場合は2種類あり、全日空が2019年春に就航を予定している同型機には、英ロールスロイス社製のエンジンが採用されている。

 

 

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