2017年9月21日 第38号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドのバンクーバー国際空港に隣接するアイオナ・ビーチで16日、海岸の一斉清掃が行われた。

 これは、アメリカの非営利団体オーシャン・コンサーバシーが1986年から年1回開催している、世界海岸清掃デーに協力する形で行われたもの。

 一日がかりで集めたゴミの量は215キログラム。その中にはペットボトルやタバコの吸殻のほかにタイヤ、消火器、大きな発泡スチロールなどもあった。また集められたゴミは国際的なデータベースに登録され、海岸線のゴミの動きの調査研究に利用される。海岸線のゴミは海洋生物に対する大きな脅威になっていると、環境保護団体は指摘している。

 今回のイベントを運営した団体、グレート・カナディアン・ショアライン・クリーンアップのプログラム・マネジャー、レイチェル・ショーラーさんは、海岸の清掃に携わることで自然との関わりが持てるとともに、海洋生物が直面する問題に直接取り組むことができると、取材に話している。また毎年、このイベントに多くの人が参加するその情熱に感動しており、これに呼応してより多くの人が参加してくれることを望んでいると語っていた。

 カナダ全体では約5万人のボランティアがこのイベントに参加、1091箇所の海岸で合計36トンのゴミを拾ったという。

 

 

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