2017年9月7日 第36号

 カナダ銀行は9月6日、金利を1・0パーセントに引き上げた。今年7月に0・25ポイント引き上げ0・75パーセントにしたばかり。前回は予想通りの引き上げだったが、今回は驚きを持って捉えられた。

 カナダ銀行は、好調なカナダ経済を引き上げの理由として挙げ、雇用や給与が改善していることや、今年前半の経済成長を示すデータが2002年以来という予想以上だったと説明した。

 カナダ銀行は2015年に2回にわたり金利を引き下げ、以降0・5パーセントを維持していた。前年の原油価格急落によるカナダ経済への影響を考慮したものだった。

 今回の引き上げでカナダドルは82米セントまで上昇。2015年6月以来の高い水準となった。専門家は来年にもさらに引き上げがある可能性を示唆している。

 カナダ銀行の金利引き上げは、住宅ローンの金利にも影響するため、今回の引き上げで国民の生活にどう影響するのか注目されている。

 

 

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