2017年9月7日 第36号
セクシャルハラスメントで訴えられている連邦自由党議員が離党したことが9月1日分かった。離党したのはアルバータ州カルガリー・スカイビュー選挙区のダーシャン・カン議員。この数日前から捜査によるストレスを理由に医療休暇中だった。
カン議員は、自身の事務所の女性スタッフに対してセクシャルハラスメントを繰り返していたとして訴えられていた。さらに8月30日には被害者の父親が、カン議員が口止め料10万ドルを提示してきたことを公表。31日には2人目の女性被害者が名乗り出た。その数時間後、カン議員は離党している。
ジャスティン・トルドー首相は1日、訪問中のサスカチワン州サスカトゥーン市で会見し、カン議員の申し出を尊重すると述べた。
カン議員については、セクハラ問題が浮上した時から党としての処分をどうするのか、トルドー首相への質問が記者から会見の度に相次いでいた。首相は国会に設置された独立調査委員会の調査結果を待って判断すると語っていた。
カン議員は、委員会の公平な調査を期待するとの声明を1日発表した。同議員は訴えについて完全に否定。離党の理由も無実を明らかにするためとし、今後この件についてはコメントを控えるとしている。