2017年8月31日 第35号
カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)ハミルトン・タイガーキャッツは8月29日、28日にアート・ブリルズ氏のアシスタント・ヘッドコーチ就任を発表したが、同日に就任を取り消したことを明らかにした。
タイキャッツのオーナー、ボブ・ヤング氏は声明を発表し、ブリルズ氏をアシスタント・ヘッドコーチとしたのは重大な誤りだったとして「ファンやスポンサー、カナディアン・フットボール・リーグに謝りたい」と謝罪した。
ブリルズ氏はコーチ歴35年のベテランフットボールコーチで、アメリカ・テキサス州ベイラー大学では2008年から15年までヘッドコーチを務めた。
しかし2011年から14年に起こった同大学のフットボール選手が関与していたとされる52件の性的暴行事件と5件の集団暴行事件で、当時ヘッドコーチだったブリルズ氏や関係者が処分された。
そのため、同氏のアシスタント・ヘッドコーチ就任発表当日には、タイキャッツへの非難が殺到。これを受けチームは同氏の就任を取り消した。
ヤング氏は、どういう経緯でこのような判断をしたのか調査するとしている。
スコット・ミッチェルCEOはインタビューに応じ、反省を口にしながらも、これほどまでの非難を受けるとは思っていなかったと語った。
タイキャッツは今季ここまで8戦全敗と絶不調で、チームの立て直しが急務となっていた。CEOは「チーム状態を改善することに集中して大事なことを見落としていた」と説明した。