2017年8月31日 第35号

 ノバスコシア州モンクトンで8月23日、6歳の女の子の自転車が年上の少年らによって道路にたたきつけられ、壊された。

 この一部始終を目撃したアレクサンドラ・アノマリーさんは、自分が見てきた中で最も悲しい人種差別の現場だと、取材に答えていた。

 アノマリーさんによると、3人の白人の男の子が、黒人の少女の自転車を道路の真ん中にたたきつけた後、現場から走り去ったという。この自転車の画像とともに、ことの一部始終をインターネット上のフェイスブックで公開、自転車の修理を募った。

 すぐさま地元の自転車店で働くマーク・オウルトンさんが名乗りをあげ、この自転車を無料で修理した。壊れた部品を交換したほか、女の子の自転車らしさを増すため、ピンクの前カゴやハンドルグリップなどを追加した。

 26日にこの自転車を手にした女の子は感激していたと、アノマリーさん。彼女の家族も、見知らぬ人々の好意に感謝を述べていた。しかし、その一方で、この地区に引っ越してきて以来人種差別的な扱いを受けてきているとも話していた。

 

 

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