2017年8月17日 第33号

 連邦政府ドミニク・ルブラン漁業海洋相とマルク・ガルノー運輸相は11日、ニューブランズウィック州で記者会見を開き、クジラ保護のため船舶の速度制限を設けると発表した。即日実施される。

 最近2カ月で少なくとも10頭のタイセイヨウセミクジラが、カナダ大西洋岸のセントローレンス湾で死亡する事故が起きている。これは1980年代以降調査を始めてから最悪の数字。クジラの死体が海岸に打ち上げられている姿が映像で流れるなど大きな話題にもなり、早急な対策が求められていた。

 クジラの死亡原因については特定できないものの、航行する船舶に衝突したり、漁業網に引っ掛かったりと、人間の活動が要因のものもあるため、今回の対策が取られることになった。

 ガルノー運輸相によると、対象は20メートル以上の船舶で、規制地域では10ノットでの航行を義務付ける。違反した場合は最高2万5千ドルの罰金が科せられる。これはクジラがこの地域から離れるまでの期間限定措置。

 ルブラン漁業海洋相によると、この付近には現在80から100頭が滞在しているという。タイセイヨウセミクジラは現在、世界に約500頭しか生息していない絶滅危惧種に指定されている。

 

 

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