2017年7月13日 第28号

 ケベック州モントリオール空港で6日、乗員の指示に従わず旅客機を危険にさらしたとして、同州ラバル市の男性が逮捕された。

 事件が発生したのは、モントリオール空港からキューバのリゾート地カヨココに向かっていたサンウィング604便。警察によると、ラバル市に住むカララボス・ナッソー容疑者は機内で乗員を脅すような発言をしたほか、他の乗客にも迷惑行為を働き、乗員の指示に従わなかった。このため機長は出発地に引き返すことにした。

 これに伴い、アメリカ・マサチューセッツ州にあるバーンズ州空軍基地から米空軍のジェット戦闘機2機が緊急発進。大都市の連なるアメリカ東海岸沿いに、モントリオール空港を目指していたサンウィング機にニューヨーク州の州都アルバニー付近で合流、護送する態勢をとった。北米航空宇宙防衛軍(NORAD)によると、このほか米ニュージャージー州アトランティック・シティからも2機、またケベック市からも2機のカナダ軍ジェット戦闘機が緊急発進、万が一に備えていたという。

 こうした緊急時対応は、2001年にアメリカ・ニューヨーク市で発生した同時多発テロ事件を機に構築されたもので、カナダとアメリカの安全保障に関わる部門が即座にコミュニケーションをとれるようにしているという。こうして発生した事態の内容に基づき、必要な対応を取れるようにしているが、どのような場合にどのような対応を行うかについては、安全保障上の理由から明らかにはされていないとのこと。

 サンウィング機は午後7時25分ごろにモントリオール空港に到着。ナッソー容疑者は待機していた警察に身柄を拘束された。現場に居合わせた地上係員によると、モントリオール市警察のみならず国境警備隊や空港警備隊など、合計20台以上の車両が同機を取り囲んでいたという。

 ナッソー容疑者には航空機の安全を脅かした罪のほか、脅迫・攻撃的な言動、法規に則った航空機の運行を妨害した罪が課せられている。

 

 

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