2017年6月29日 第26号

 ブリティッシュ・コロンビア州自由党少数派政権で22日に再開した議会は、同日午前中に議長を選出。自由党のケローナ‐ミッション選挙区スティーブ・トムソン議員が選ばれた。新民主党(NDP)ジョン・ホーガン党首もトムソン議長誕生を歓迎した。その後、議会開会の式辞で自由党があからさまな方針転換を発表し、波乱含みの議会の幕が開けた。

 26日にはNDPが自由党政権への不信任決議案を提出。即日投票に自由党が応じなかったため、29日の投票になる予定。

 しかし翌日、自由党政権が奇策に出た。自由党内総務マイク・デヨン議員が、トムソン議長宛てに「議長の役割」についての4ページにわたる質問状を送付。議員全員の関心があるところだと思う、とその理由を説明した。質問には、さまざまな局面での議長の役割や決議案の投票で同数になった場合に、議長がどういう判断をするのかなどが盛り込まれていることをデヨン議員は記者に語った。

 今年5月9日の選挙では、自由党が43議席、NDPが41議席、グリーン党3議席で64年ぶりの少数派政権が誕生した。しかし、選挙後NDPとグリーン党が公式な連立を組むことは避けたものの、政策で協力することで合意。合わせて44議席となることで打倒自由党政権でも合意した。

 22日に自由党から議長を選出したため、現在は自由党42議席、NDP・グリーンが44議席で、不信任案が提出されれば可決は確実となる。

 そのため、今回の質問状提出は自由党の不信任案決議引き伸ばし作戦ではないかとNDP総務マイク・ファーンワース議員は非難した。ただ29日には結果が出るとも語った。

 自由党政権への不信任が可決されれば、NDP政権誕生の第1歩となる。しかし、クリスティ・クラーク州首相は不信任による解散で再選挙もあり得ると含みを持たせている。

 

 

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