2017年6月1日 第22号
カナダ食料検査庁は5月27日、大腸菌O121に汚染されている恐れがあるとして、すでに出されていた小麦粉、および小麦粉製品のリコール対象を、さらに拡大すると発表した。
今回の対象には、インドのナンなど、南アジアの一般的な家庭料理チャパティ(平たいパン)を作るためのデュラム・アタ小麦粉や、インドやパキスタン料理のデザートで使用されるスージ小麦粉も含まれた。
そのほか全粒粉や、マルチグレイン・ブレッド用小麦粉も対象リストに加えられた。
同庁では、大腸菌に汚染されている小麦粉でも見た目やにおいも変化がないため、気を付けるよう呼び掛けている。また、調理前の小麦粉生地や衣も口にしないよう、付け加えている。
大腸菌による食中毒の症状としては、吐き気、嘔吐、中程度から激しい下腹部の痛みのほか、水様便や血便を伴うこともある。
なお今回のリコール対象は種類やロット番号が多岐にわたり、紙面上では、その一覧を掲載できない。対象製品の確認については、次のキーワードで検索したカナダ食料検査庁のウェブサイトを参照のこと。『flour』『recall』『Canada』『food』