2017年6月1日 第22号

 連邦保守党の党首にアンドリュー・シェア議員が選ばれた。5月27日にトロントで行われた党員による選挙結果は予想外だったが、シェア党首は党内の結束を強調した。

 18カ月前に始まった党首選は、16人が立候補。3人が離脱、13人でスティーブン・ハーパー前首相の後任の座を争った。

 党首選期間中は、ケベック州のマキシーム・ベニエ議員が有利との予想だった。今年に入り、テレビ出演で人気のケビン・オラリー氏が参戦し、一時は先頭を走っているとも言われたが、4月に党首選からの離脱を発表。ベニエ候補支持に回ると表明したことも理由だった。

 しかし、12回に及んだ投票の最終決戦ではシェア候補が51パーセントで、49パーセントのベニエ候補を突き放して党首に選ばれた。

 ハーパー政権時代に下院議長を務めた以外には、閣僚も経験していない、ほとんど知名度なしのシェア党首。現在38歳。5児の父で、サスカチワン州選出。ハーパー前首相に政策では比較的近いとされている。勝利宣言では、「2019年総選挙で自由党政権を倒すためには、党の結束が必要」と語り、次期総選挙に向け保守党をまとめていくと語った。

 

 

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