2017年5月4日 第18号

 オンタリオ州ウォータールー市で4月30日に行われたマラソン大会に出場した女性が、ベビーカー2台を押しながらハーフマラソンを完走した。

 この女性は、4児の母であるジェン・ウェザールさん(42歳)。子供たちに、必死で頑張れば何でも達成できることを見せたかったのだと、この挑戦の目的を語っている。彼女が押していたのは、それぞれ2人の子供が乗った二人乗りのベビーカーで、ハーフマラソンでベビーカーに乗せられた子供の数の最高記録として、ギネス世界記録に登録された。

 しかし、当日は最高気温が7度ほどと寒かった上に、15メートル/秒を超える風が吹き、コンディションは良くなかった。そんな中、最後の10キロメートルは激しい肩の痛みにさいなまれ、これ以上前に進めないと思ったと、ウェザールさん。しかし、おやつや塗り絵などを与えられていた子供たちは、このマラソン参加を楽しんでいたようだ。誰もむずかったりせず、最後の1時間ぐらいは眠っていたという。そういった意味で、完璧なマラソンだったと感想を話し、帰ったら風呂に入ってシャンペンで乾杯すると語っていた。

 また、このハーフマラソン大会は今年から、今年初めに亡くなった地元ランナー、エド・ホワイトロックさんの名前を冠することにした。ウォータールー市にほど近いミルトン出身のホワイトロックさんは、70歳以上の男性でただ一人フルマラソンを3時間以内で完走するなど、36の世界新記録を保有。昨年も、このウォータールー市のハーフマラソンに85歳で出場、2時間を切るタイムでゴールインしている。大会の運営組織は、ホワイトロックさんはマラソンの世界で大きな功績を残し、人々から称賛されていたと取材に語っていた。

 

 

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