2017年4月27日 第17号

 ニューファンドランド・ラブラドール州のニューファンドランド島沖に巨大氷山が流れ着き、滅多に見られない光景を写そうとする人たちで賑わった。

 氷山が接近したのは、同島の東端に位置するアバロン岬のフェリーランド沖。浅瀬になっているところに氷山が座礁し、岸からよく見える場所にしばらくとどまっていた。また、ちょうどイースターの連休に重なり、この氷山をカメラに収めようと訪れた車が、海岸沿いの道路を埋め尽くした。

 氷山の大きさは、12〜13階建てのビル程度(海面から氷山の頂上までが約46メートル)とみられていたが、しばらくしてから崩壊した。それでも風向きが変わるまではしばらく同じ場所にとどまるだろうと、現地の人は取材に語っていた。この予期せぬ『観光名物』は、同地の観光シーズンの幸先の良いスタートとなったが、実際のところ現地に2軒しかないレストランは5月下旬まで休業中で、食べ物に困っていた人もいた。それでも滅多に見られない光景を一目見ようとする人たちは、後を断たなかったようだ。

 

 

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